矯正治療をしなければ良かった

I shouldn’t have had orthodontic

矯正治療は、歯並びやかみ合わせの改善を目指して行われる一般的な治療法です。
多くの患者さまが、矯正治療によって、自信をもって人生が送れたり、身体のトラブルが改善できたりと、治療にご満足いただけれいますが、時には予想外の結果や問題が生じることもあります。

このページでは、矯正歯科の失敗について考え、そうならないためのアドバイスとその改善方法についてご説明します。

矯正治療の失敗

矯正治療のリスク

矯正治療には以下のようなリスクがありますが、適切な治療計画や経過観察を行うことで最小限に抑えることができます。

予想外の歯の移動

矯正治療中に、歯が予想外の方向に移動したり、不適切な位置に移動したりすることがあります。これは、治療計画の誤りや患者さまの口腔内環境の変化によるものです。

歯根の吸収

歯根(歯の根っこ)に過度の圧力が加わると、歯根の吸収(分解して壊されること)が起こることがあります。歯が不安定になったり、歯根の縮小が進行する可能性があります。

顎関節の問題

矯正治療によって顎関節の問題が引き起こされることがあります。あごの位置の変化や不適切なかみ合わせが影響する場合があります。

不適切なかみ合わせ

治療後のかみ合わせが不適切である場合、咬合力の分散が偏ったり、歯や顎の不快感が引き起こされることがあります。

矯正治療の失敗例

後天的に歯並びが悪くなる原因には以下のようなものなどがあります。

歯に隙間ができた

矯正治療中に歯が予期しない方向に移動し、隙間ができることがあります。これは、適切な力の配分や歯の位置のコントロールがうまくいかなかった結果です。

ほうれい線が目立つようになった

歯列矯正によってかみ合わせやあごの位置が変化し、顔のバランスが崩れることでほうれい線が目立つようになる場合があります。

いびきをかくようになった

矯正治療によって口腔内の空間が変化し、舌の位置や喉の通り道に影響を与えることでいびきが引き起こされる場合があります。場合によっては、睡眠時無呼吸症候群を引き起こすこともあります。

歯ぐきが下がった・歯が長くなった

歯ぐきが薄い場合、矯正治療による歯の移動が原因で、歯が歯ぐきから出てしまう場合があります。これにより、歯ぐきが下がり、歯が長く見えるようになってしまう場合があります。

歯の神経が死んでしまった

矯正治療中、歯に短期間で過度の圧力がかかると、歯の神経が損傷を受け、死んでしまうことがあります。これにより、歯の感覚がなくなり、黒ずみの原因になる場合があります。

顎関節症を発症した

矯正治療によってあごの位置が変化し、顎関節に負担がかかることで顎関節症が発症する場合があります。痛みや違和感、あごの動きの制限などが見られる可能性があります。

かみ合わせが悪くなった

歯並びだけを改善した結果、かみ合わせが不適切になる場合があります。これにより、咀嚼や会話の際に不快感や痛みを感じることがあります。

顔貌や口元の印象が悪くなった

矯正治療の計画が不適切であった場合、口角が下がる、口元が飛び出る、引っ込む、鼻の下が長くなるなど、顔貌や口元のバランスが崩れることがあります。

矯正治療の失敗の要因

治療計画の不備

治療計画が不適切だったり、十分な検査が行われなかったりすることで、矯正治療の失敗が生じる場合があります。

不十分な患者の情報収集

矯正治療には、患者さまの口腔内の状態や歯並びの問題を正確に把握することが必要です。レントゲンや模型などの検査を適切に行わない場合、重要な情報が見落とされる可能性がありまり、治療計画が不完全になり、治療の効果が出ない場合があります。

適切な歯の移動の計画の欠如

歯を移動させる際には、適切な圧力や方向が重要です。十分に考慮された治療計画がないままに治療を開始すると、歯の移動が予想外の方向に進んだり、不均等に移動したりする可能性があります。

不適切な矯正装置の選択

患者さまの症状や歯の状態に応じて、適切な矯正装置を選択することが重要です。例えば、重度の不正咬合や歯並びの問題には、従来のブラケット矯正が必要な場合もありますが、軽度の症状には透明なアライナーなどの選択肢もあります。適切な装置を選ばないことで治療効果が不十分になったり、治療期間が延びたりすることがあります。

矯正治療を失敗の要因しないために

十分な検査と計画の重要性

矯正治療は、長期的な治療を伴う専門性が高い治療です。
設備が整った歯科医院で、精密な検査を行うこと、経験豊富な歯科医師と十分なコミュニケーションを取り、患者さまのお口の状態や希望を実現するための、綿密な治療計画をプランニングすることが重要です。
また、患者さまご自身が、その治療計画をしっかりと理解し、納得して治療を選択することが大切です。

定期的なフォローアップ

矯正治療の成功には、定期的で適切なフォローアップが欠かせません。以下に、矯正治療を失敗しないためのフォローアップについての具体例や重要性について説明します。

定期的な経過観察

矯正装置を装着している間は、定期的な経過観察が不可欠です。口腔内を詳しく観察し、歯の状態や装置などを確認します。これにより、適切な対処が行われます。場合によっては、治療計画の見直しが必要になることもあります。

矯正装置の調整

矯正治療中は、歯の移動やかみ合わせの調整が必要な場合があります。定期的なフォローアップで、矯正装置の調整を行い、治療の進行状況を確認します。これにより、治療効果を最大限に引き出すことができます。

定期的なレントゲン検査

治療中に定期的なレントゲン検査を行うことで、歯の根の状態や歯周組織の健康状態を評価します。これにより、歯の健康状態をモニタリングし、治療による悪影響を早期に発見します。

症状のモニタリング

矯正治療中は、患者さまの症状や不快感をモニタリングすることも重要です。痛みや違和感、装置の破損などがあれば、すぐに適切な対処が必要です。

口腔衛生の指導

矯正装置を装着している間は、口腔衛生に特に注意が必要です。歯ブラシやフロスの適切な使い方や、装置の清掃方法などを指導し、患者さまが適切な口腔衛生環境を保てるようにします。これにより、むし歯や歯周病などの合併症を予防します。

矯正治療は、歯並びやかみ合わせの改善を目指す有効な手段ですが、失敗や問題が生じることもあります。

歯科医院選びから治療方法の選択、治療中の注意点など、矯正治療を失敗しないためのポイントを抑え、患者さまにとって素晴らしい治療体験ができることを願っております。

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