マウスピース矯正は1週間ごとの交換が基本?その理由と効果を解説

マウスピース矯正は、透明で目立ちにくいことから幅広い世代に選ばれている治療法です。歯を少しずつ動かすために、マウスピースを定期的に交換していきます。一般的には「1週間ごと」の交換ペースが採用されていますが、その理由や、交換間隔を変えた場合にどのような影響があるのか気になる方も多いのではないでしょうか。今回は、マウスピース矯正の交換サイクルの基本と、その効果について解説します。
SUPERVISOR
この記事の監修者
日本歯周病学会認定医
大学病院の歯周病科で10年以上にわたり研鑽を積み、海外の歯周病・インプラント学会でも発表を重ねてきました。
「歯を抜かずに残す」治療を追求し、矯正や補綴、咬み合わせ診断を組み合わせた包括的なアプローチで、再治療のいらない安定した口腔環境を目指しています。
口腔内写真やデジタルレントゲンを活用し、わずかな変化も見逃さず管理。いびき治療や栄養・ストレッチ指導など生活習慣にも踏み込み、全身の健康寿命を延ばすサポートを行っています。
海外で得た最新知見も診療に即反映し、長く健康な口腔状態を維持できるよう努めています。
▼目次
1. マウスピース矯正は1週間ごとに交換するのが主流の理由

マウスピース矯正では、歯を少しずつ動かすために複数のマウスピースを段階的に使い分けます。一般的に「1週間ごと」に新しいマウスピースへ交換する方法が広く採用されているのは、歯の移動にかかる生理的な期間と治療効果のバランスが良いとされているからです。以下では、マウスピース矯正が1週間ごとに交換される主な理由を詳しく解説します。
(1)歯の動きに合わせたスピード
歯は適切な力をかけることで、一般的に1週間で約0.25mm程度動くとされています。この移動量は、生体に過度な負担をかけず、安定して動かすうえで適しているとされており、1週間ごとの交換サイクルはこの基準に沿って設計されています。
(2)治療期間の短縮につながる
1枚のマウスピースを2週間使うよりも、1週間で交換することでステップ数が多くなり、より細かく歯を動かすことが期待できます。その結果、治療全体の期間が短縮される可能性があります。
(3)痛みや不快感の軽減
マウスピース矯正では、マウスピースの交換直後に違和感や軽い痛みを感じることがあります。2週間同じマウスピースを使うと、前半で歯が動いた後、後半は装置が合わなくなってくる可能性があります。1週間ごとに交換することで、常に歯の動きに合った装置を使えるため、不快感が長引きにくい傾向があります。
(4)口腔衛生の維持
短い期間での交換は、マウスピース自体の衛生面にもメリットがあります。長期間同じものを使うと、清掃をしていてもにおいや着色が気になることがありますが、1週間で交換することにより清潔な状態を保ちやすくなります。
マウスピースの管理や治療効果を考えると、1週間ごとの交換がバランスの取れた進め方といえるでしょう。
2. マウスピース矯正の交換頻度が与える効果と治療期間への影響

マウスピースの交換頻度は、矯正治療の進行や効果に大きな影響を及ぼすことがあります。適切なタイミングでの交換により、歯の移動がスムーズに進む一方で、交換時期が合わないと治療が停滞したり、歯に負担がかかることもあります。ここでは、マウスピースの交換頻度が治療の進み方や効果にどう関わってくるのか、その理由を解説します。
(1)治療をスムーズに進めやすい
1週間ごとに新しいマウスピースへ交換することで、常に歯に適切な圧力がかかる状態を保ちやすくなります。適切な刺激を継続的に与えることで、歯の移動が計画通りに進みやすくなり、治療全体の効率アップにつながることがあります。
(2)治療の遅れを防ぎやすい
交換が遅れると、マウスピースの形状と歯の位置が合わなくなり、移動の効果が低下する可能性があります。このようなズレが続くと、最終的に治療期間が長引く原因になることがあります。
(3)歯根や骨への影響を抑えやすい
短すぎる交換サイクルや過度な力は、歯根や周囲の骨に負担をかけ、歯の動きを妨げることがあります。1週間の交換間隔は、無理なく歯が動くスピードに合わせて設計されており、生体への負担を抑えることが期待できます。
(4)モチベーションの維持につながる
毎週新しいマウスピースに交換することで、「治療が進んでいる」という実感を持ちやすくなり、継続するモチベーションの維持につながることもあります。
マウスピースの適切な交換タイミングを守ることが、治療を無理なく進めるポイントです。これにより、計画通りの効果が期待できます。
3. マウスピース矯正の交換サイクルは全員同じではない?個人差が出る理由

マウスピースは「1週間ごとの交換」が基本とはいえ、すべての患者さんが同じスケジュールで進むわけではありません。交換頻度には個人差があり、それぞれの歯の動き方や体の状態、生活習慣などによって調整されることがあります。以下に、マウスピースの交換頻度に個人差が出る主な理由を解説します。
(1)歯の動きやすさに差がある
人によって歯や歯根の形、骨の状態は異なります。歯が動きやすい方もいれば、動きにくい方もおり、動きにくい場合は少し長めの装着が必要になることがあります。
(2)年齢による影響
年齢が若いほど骨の代謝が活発なため歯が動きやすく、予定通り1週間のペースで進められることが多いです。一方、年齢が上がると代謝が低下し、同じ圧力でも歯の動きが緩やかになることがあるため、1枚あたりの装着期間を延ばす場合もあります。
(3)治療部位による違い
前歯と奥歯では歯の動き方に差があり、歯の位置に応じて交換ペースを調整することがあります。特に奥歯を大きく動かす場合は、装着期間を長めに設定する場合もあります。
(4)装着時間の管理状況
マウスピースは1日20時間以上の装着が基本ですが、装着時間が足りないと効果が弱まり、交換のタイミングが遅くなることがあります。治療効果を安定させるため、患者さんの生活スタイルに合わせて交換ペースが調整される場合もあります。
(5)口腔内の状態やトラブルの有無
歯ぐきの炎症やむし歯、マウスピースが当たって痛みが出た場合などは、一時的に交換ペースを遅らせることもあります。こうした対応は、治療の質を守るために必要な調整です。
このように、治療効果を引き出すためには、個々の状況に合わせた柔軟な対応が欠かせません。
4. 江戸川区葛西の歯医者「葛西駅前あなたの歯医者さん矯正歯科」のマウスピース矯正(インビザライン)

葛西駅前あなたの歯医者さん矯正歯科は、東京メトロ東西線「葛西駅」から徒歩2分、西葛西駅からも徒歩圏内にある歯科医院です。
月曜〜土曜の9:30〜18:00まで診療しており、地域に根ざした丁寧な診療を心がけています。
当院では、目立ちにくく、取り外し可能なマウスピース型矯正装置「インビザライン」による矯正治療をご提供しています。ワイヤーやブラケットを使用しないため、見た目や日常生活への影響を抑えたい方に選ばれやすい治療法のひとつです。
当院のマウスピース型矯正(インビザライン)の特徴
(1)精密な検査と3Dシミュレーション
歯科用CTや口腔内スキャナーを用いて、歯の位置や骨の状態を立体的に把握。3Dシミュレーションにより、治療のステップを事前に確認しながら進めることができます。
(2)豊富な症例に基づいた治療提案
当院では、一定の治療実績が認められた医院にのみ与えられる「インビザライン プラチナエリート」の称号を取得しており、さまざまな歯並びのお悩みに対応してきました。これまでの症例をふまえ、患者さんに合った治療計画をご提案いたします。
(3)小児矯正にも対応
子ども向けには、成長段階に合わせた「インビザライン・ファースト」にも対応しております。歯の生え変わり時期に適した矯正治療をご案内しています。
(4)通いやすい立地と診療体制
「葛西駅」から徒歩2分という立地に加え、土曜診療も行っています。
お忙しい方でも無理なく通院できる環境づくり、お子さま連れの患者さんにも配慮した院内環境づくりを行っています。
矯正治療をご検討中の方は、まずはお気軽にご相談ください。現在のお口の状態や矯正治療の選択肢について、わかりやすく丁寧にご説明いたします。
まとめ
マウスピース矯正では、1週間ごとの交換が基本とされており、これは医学的・治療的な根拠に基づいています。交換頻度は治療の効率に大きく関わることがあるため、適切なタイミングを守ることが大切です。ただし、個人の体質や生活環境によって調整が必要な場合もあるため、自己判断せず歯科医師の指示に従いましょう。
江戸川区葛西駅前周辺でマウスピース矯正の交換頻度についてお悩みの方は、葛西駅前あなたの歯医者さん矯正歯科までお問い合わせください。
監修ドクター

医療法人社団 YOURDENT
理事長 久保田達也
歯学博士(Ph.D.)、歯科医師(D.D.S.)、デジタルコンテンツマネジメント修士
運営クリニック
・葛西駅前 あなたの歯医者さん 矯正歯科
・葛西駅前 君の歯を残したい歯医者さん 歯科・矯正歯科
略歴
・日本大学歯学部 卒業
・日本大学歯学部大学院 修了(骨粗鬆症および再生治療に関する研究)
-First Authorとして英文論文4本を執筆
・デジタルハリウッド大学院 修了(デジタルコンテンツマネジメント修士)
スタディグループ
日本歯周病学会 認定医
日本臨床歯周病学会
日本口腔インプラント学会
Osseointegration Study Club of Japan
日本顎咬合学会(咬み合わせの学会)
日本抗加齢医学会(アンチエイジングの学会)
国際歯周内科学研究会
歯科機能性医学研究会
所属学会・認定資格
分子栄養学研究所
大森塾 東京 第一期
情熱会
ENの会
THREEE. 理事
小児歯科実践塾
K-project
TS study Club
PaDaWaN_DSG
臨床基礎蓄積会 副会長
Jiads Study Club Tokyo
川口ぺリオインプラント研究会
つかだ矯正勉強会
INTERDISCIPLINARY TEAM IN DENTISTRY
JIADS東京
葛西駅前あなたの歯医者さん矯正歯科
※「葛西駅前あなたの歯医者さん矯正歯科」で希望日のご予約ができない場合、下記「君の歯を残したい歯医者さん」のご予約をご検討ください。
葛西駅前 君の歯を残したい歯医者さん 歯科•矯正歯科
治療方法の選択は、見た目や生活スタイルの優先度に応じて検討することが大切です。









