矯正中に歯周病が悪化する理由と予防・対策を歯科医が解説

「矯正を始めてから歯茎が腫れやすくなった気がする」「矯正中でも歯周病は関係あるの?」——そんな疑問を感じたことはありませんか。矯正治療は歯並びを整える大切なプロセスですが、矯正装置を付けている期間は歯周病リスクが高まりやすいという事実を、きちんと把握している方は多くありません。
このコラムでは、日本大学大学院で歯周病学を専攻し、大学病院歯周病科に勤務した経歴を持つ久保田達也院長が、矯正中に歯周病が悪化しやすい理由と、具体的な予防・対策をわかりやすく解説します。
- 矯正中に歯周病が悪化しやすいメカニズム
- マウスピース矯正・ワイヤー矯正それぞれの歯周リスクの違い
- 矯正中でも続けられる具体的な予防・対策の方法
- ▸ 矯正中に「歯茎の異変」を感じていませんか?
- ◦ 矯正を始めてから気になるサインとは
- ◦ よくある誤解——「矯正中は歯周病と関係ない」は間違い
- ▸ なぜ矯正中は歯周病が悪化しやすいのか?原因と仕組み
- ◦ 矯正装置が生み出す「歯周リスクの3つの原因」
- ◦ 歯周病が進行するとどうなるのか
- ▸ マウスピース矯正とワイヤー矯正、歯周リスクの違いは?
- ◦ それぞれの特徴と歯周管理のポイント
- ◦ どちらを選ぶにせよ、「歯周管理」は共通の課題
- ▸ 矯正中の歯周病を予防・悪化させないための具体的な対策
- ◦ セルフケア:自宅でできる毎日の習慣
- ◦ プロフェッショナルケア:定期的なメンテナンスが鍵
- ▸ 矯正と歯周病管理を一貫して行う当院のこだわり
- ◦ 「矯正専門院では対応できない歯周管理」も当院では一貫して担当
- ◦ 当院の5つのこだわり
- ▸ 料金・治療メニューのご案内
- ◦ 矯正・各種治療の料金(税込)
- ▸ 矯正中の歯周病に関するよくある質問
- ◦ 矯正中の歯周病が心配な方へ、まずは無料相談から
矯正中に「歯茎の異変」を感じていませんか?
矯正を始めてから気になるサインとは
矯正治療をスタートしてから、「歯磨きのときに出血するようになった」「歯茎が赤くなって腫れぼったい感じがする」「なんとなく口臭が気になる」という変化に気づく方は少なくありません。こうした症状は、矯正装置によって口腔内の細菌環境が変化しているサインである可能性があります。
矯正装置を付けることで、歯磨きが届きにくい部分が増え、歯垢(プラーク)が蓄積しやすくなります。その結果、歯肉炎から始まり、放置すれば歯周病へと進行するリスクが高まります。

よくある誤解——「矯正中は歯周病と関係ない」は間違い
「矯正専門のクリニックに通っているから、歯の健康全般も診てもらえている」と思っている方は多いかもしれません。しかし実際には、矯正専門院では歯周病の精密検査や治療に対応していないことも多いのが現状です。矯正装置の調整と、歯周病管理は別の専門領域。矯正治療中であっても、歯周病のケアは並行して行う必要があります。
「装置を付けている間は仕方ない」と諦めてしまうのは危険です。歯周病は痛みが出にくい病気のため、気づいたときには思いのほか進行していることがあります。
なぜ矯正中は歯周病が悪化しやすいのか?原因と仕組み
矯正装置が生み出す「歯周リスクの3つの原因」
ワイヤー矯正では、ブラケットやワイヤーが歯の表面に装着されるため、歯と装置のすき間に食べかすや歯垢が非常に溜まりやすくなります。通常の歯ブラシだけでは届かない箇所が増え、セルフケアだけでプラークを除去しきることが難しくなるのが大きな課題です。プラークが長期間定着すると歯肉炎が起こり、さらに放置すると歯を支える骨(歯槽骨)が溶ける歯周病へと進行する可能性があります。
矯正装置は、口腔内に異物が常に存在する状態をつくります。装置の素材によっては細菌が付着しやすく、歯周病の原因となる嫌気性菌(酸素の少ない環境を好む菌)が増殖しやすい環境になることがあります。また、装置があることで口が閉じにくくなったり、唾液の流れが変化したりすることで、唾液による自浄作用が低下し、細菌が繁殖しやすくなるケースもあります。
矯正治療では、歯を動かすために持続的な力を歯に加えます。この力は歯を支える骨(歯槽骨)や歯根膜にも伝わります。歯周病による炎症がある状態でこの力が加わると、骨の吸収(溶ける現象)が加速してしまうリスクがあるとされています。歯周組織が健康な状態でないまま矯正を進めることは、歯周病の悪化につながる可能性があるため、注意が必要です(個人差があります)。
歯周病が進行するとどうなるのか
歯周病が進行すると、歯を支えている骨が少しずつ溶けていきます。初期段階(歯肉炎)では歯茎が赤く腫れ、出血するといった症状が現れますが、痛みはほとんどない場合がほとんどです。そのままケアを怠ると中等度・重度の歯周炎へと進み、最終的には歯がぐらつき、抜歯が必要になる場合もあります。矯正で歯並びが整っても、歯を支える土台が失われては元も子もありません。

マウスピース矯正とワイヤー矯正、歯周リスクの違いは?
それぞれの特徴と歯周管理のポイント
マウスピース矯正の歯周リスク面での利点
- 装置を取り外して歯磨きができる
- 歯や歯茎を直接清掃しやすい
- 食事の際は取り外すため食べかすが溜まりにくい
- マウスピース自体の洗浄も比較的容易
マウスピース矯正で注意が必要な点
- 装着中は唾液の流れが制限されやすい
- マウスピースを清潔に保つ習慣が必要
- 装着時間(目安:1日20〜22時間程度)を守らないとリスク増
- 歯周病がある場合は事前治療が必要
ワイヤー矯正の歯周リスク面での利点
- 装置が固定されるため装着時間の管理が不要
- 歯の動きをコントロールしやすい
- 適切なケアを続けることで歯周病は予防可能
ワイヤー矯正で注意が必要な点
- ブラケット周囲にプラークが溜まりやすい
- 専用ブラシやフロスの使用が必要
- 歯磨きの手間が増え、磨き残しが生じやすい
- 定期的なプロフェッショナルクリーニングが特に重要
どちらを選ぶにせよ、「歯周管理」は共通の課題
マウスピース矯正・ワイヤー矯正のどちらであっても、矯正治療中は歯周病のリスクが高まる点は共通しています。装置の種類で多少リスクの内容は異なりますが、いずれも定期的なプロフェッショナルケアと、ご自宅での丁寧なセルフケアの組み合わせが欠かせません。

矯正中の歯周病を予防・悪化させないための具体的な対策
セルフケア:自宅でできる毎日の習慣
矯正中の口腔ケアは、通常の歯磨きより少し丁寧に行う意識が大切です。以下のポイントを参考にしてみてください(個人差がありますので、詳しい方法は担当歯科医師・歯科衛生士にご確認ください)。
| ケアアイテム | 目的・ポイント |
|---|---|
| 歯間ブラシ・フロス | 装置と歯のすき間、歯と歯のすき間のプラークを除去。矯正用フロスを活用するとワイヤー矯正でも使いやすい |
| タフトブラシ(ワンタフト) | ブラケット周辺やワイヤーの裏側など、通常のブラシが届きにくい箇所のケアに有効 |
| フッ素配合歯磨き剤 | 虫歯予防と歯質強化に有用。矯正中は脱灰リスクも高まるため活用が望まれる |
| 洗口液(マウスウォッシュ) | 殺菌成分配合のものは、プラーク蓄積抑制に補助的な効果が期待できる |
プロフェッショナルケア:定期的なメンテナンスが鍵
どれだけていねいにセルフケアをしていても、歯科医院でのプロフェッショナルクリーニング(PMTC)や、歯周ポケットの状態チェックは欠かせません。矯正中は少なくとも3ヶ月に1回程度のメンテナンスが望ましいとされています(個人差があります)。
特に重要なのは、歯周ポケット検査です。矯正によって歯が動く過程で、歯周ポケットの深さが変化することがあります。定期的に測定することで、早期発見・早期対応が可能になります。
⚠ こんな症状があったらすぐにご相談を
以下のような症状がある場合は、歯周病が進行しているサインの可能性があります。矯正担当医だけでなく、歯周病にも対応できる歯科医院への相談をおすすめします。
- 歯磨きのたびに出血する
- 歯茎が赤く腫れている・膿が出る
- 口臭が気になるようになった
- 歯がぐらつく感じがある
- 歯茎が下がってきた気がする
24時間受付中!WEB予約はこちら/LINEでご相談(今だけ診断実施中)

矯正と歯周病管理を一貫して行う当院のこだわり
「矯正専門院では対応できない歯周管理」も当院では一貫して担当
東京都江戸川区中葛西にある「葛西駅前 あなたの歯医者さん 矯正歯科」では、矯正治療と歯周病管理を分けることなく、一つの医院で一貫してサポートできる体制を整えています。院長の久保田達也は日本大学大学院で歯周病学を専攻し、大学病院歯周病科での勤務経験を持つ、歯周病の専門知識を備えた歯科医師です。
矯正治療を受けながら「歯周病のことは別のクリニックで」と二手に分かれてしまうと、情報の共有が難しく、歯周状態を考慮した矯正ペースの調整なども難しくなります。当院では、矯正の進行状況と歯周組織の状態を総合的に判断しながら、お一人おひとりに合わせたペースで治療を進めることを大切にしています。
当院の5つのこだわり
- 歯周病専門の知識と矯正治療の融合——院長は日本歯周病学会認定医。矯正中の歯周管理を深い専門知識のもとで行います。
- マイクロスコープを用いた精密治療——肉眼では見えにくい歯周ポケットの状態も、マイクロスコープで精密に把握。見えないところも妥協しません。
- インビザライン・プラチナエリートプロバイダー取得——全歯科医院の上位1%に与えられる認定を取得。豊富な症例経験に基づいたマウスピース矯正を提供しています。
- 欧州水準の衛生管理(クラスB滅菌器導入)——院内の衛生管理は欧州規格に準拠したクラスB滅菌器を使用。感染リスクを最小限に抑えた環境で治療を行います。
- 治療終了後もずっとそばに——年3〜4回のメンテナンス体制——健康な口腔内を維持するには継続的なプロケアが欠かせません。矯正後も長期的にお口の健康を一緒に守り続けます。

料金・治療メニューのご案内
矯正・各種治療の料金(税込)
| 治療内容 | 料金(税込) |
|---|---|
| 矯正初診相談 | 無料 |
| 矯正検査 | 33,000円 |
| 小児矯正 | 440,000円 |
| 成人矯正(マウスピース・前歯) | 440,000円 |
| 成人矯正(マウスピース・全顎) | 660,000円〜940,000円 |
| 成人矯正(ワイヤー・全顎) | 810,000円〜 |
| ホワイトニング | 20,000円〜 |
| セラミックを用いた治療 | 66,240円〜 |
※ 上記はすべて税込価格です。治療内容・症例によって異なる場合があります。詳しくはお問い合わせください。
矯正中の歯周病に関するよくある質問
📋 この記事のまとめ
- 矯正装置によりプラークが溜まりやすく、歯周病リスクが高まりやすい
- マウスピース・ワイヤーどちらの矯正でも歯周管理は共通の課題
- セルフケアの工夫と、定期的なプロフェッショナルメンテナンスが予防の柱
- 矯正専門院では対応できない歯周管理も、当院では一貫してサポート可能
- 出血・腫れ・口臭など気になるサインは早めに歯科医院へご相談を
矯正中の歯周病が心配な方へ、まずは無料相談から
「矯正中に歯茎の状態が気になっている」「歯周病と矯正を一緒に診てほしい」——そんなお悩みをお持ちの方は、ぜひ一度ご相談ください。東京都江戸川区中葛西にある「葛西駅前 あなたの歯医者さん 矯正歯科」では、矯正初診相談を無料で受け付けています。葛西駅西出口から徒歩2分、WEB予約は24時間いつでも受け付けています。
著者情報
葛西駅前 あなたの歯医者さん矯正歯科 理事長 久保田 達也

経歴
2007〜私立佐野日本大学高等学校 卒業
2013〜日本大学歯学部 卒業
2018〜日本大学大学院歯学研究科 応用口腔科学分野 歯周病学 卒業
2018〜日本大学歯学部付属歯科病院 歯周病科 入局
2019〜デジタルハリウッド大学院 デジタルコンテンツ研究科入学
日本大学歯学部付属歯科病院 非常勤講師
所属学会・認定資格
日本歯周病学会 認定医
日本臨床歯周病学会
口腔インプラント学会
日本顎咬合学会
抗加齢医学会
JIADS
Osseointegration studyclub of Japan
厚生労働省認定 歯科医師 臨研修指導歯科医
日本歯科医師会会員
東京都歯科医師会会員
江戸川区歯科医師会会員








「矯正中は歯周病になりやすい」ということを、患者さん自身がしっかり知っておくことがとても大切だと思っています。歯周病は痛みが出にくいため、気づかないうちに進行してしまうことがあります。私は大学院で歯周病学を専攻し、大学病院の歯周病科で多くの患者さんの治療にあたってきました。その経験を活かして、矯正治療中の歯周リスクをきちんと管理しながら、安心して矯正を続けていただける環境を整えています。
「あなたの歯をあなたより大切にしたい」——これが私たちの変わらない想いです。やり直しのない治療、そして一生涯にわたってお口の健康を守るお手伝いを、私たちにさせてください。
葛西駅前 あなたの歯医者さん 矯正歯科 理事長・院長 久保田 達也